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ドイツ・アラブ首長国連邦:H2Globalの第1回入札結果が発表される
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- 2024-07-11
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- 欧州
- 環境・再エネ
連邦経済・気候保護省(BMWK)は2024年7月11日、EU域外からの再生可能水素輸入を促進する「H2Global」の第1回入札結果を発表した。落札したのは中東・北アフリカ(MENA)地域最大の窒素肥料メーカーFertiglobe(本社:アブダビ)で、2027年に再生可能アンモニア1万9,500tの輸出を開始する。同社は2033年までの契約期間内に合計39万7,000tの再生可能アンモニア輸出を計画しており、契約総額は3億9,700万ユーロに及ぶ。再生可能アンモニアの製造価格は811ユーロ/tで、水素に換算すると4.50ユーロ/kg未満となる。Fertiglobeに再生可能水素を供給するのはEgypt Green Hydrogenで、同社はエジプトで273MWの再エネ発電設備建設を計画している。「H2Global」の第1回入札はEU・欧州自由貿易連合(EFTA)非加盟国で製造された再生可能アンモニアを募集対象とし、5カ国の22社が入札に参加した。連邦政府は、第1回入札のために最大9億ユーロを拠出することを承認している。「H2Global」では、特別目的会社HINT.CO(The Hydrogen Intermediary Network Company)が再生可能水素派生物の製造者と買い手の取引を仲介し、製造価格と購入価格の差額を連邦政府が補填する。製造側の入札では、長期供給価格(製造およびEU域内の港湾までの輸送コストを含む)が最安値の事業者が落札し、需要側では1~2年程度の短期購入価格が最も高い事業者が落札する(ダブルオークション方式)。
