- 2024-07-09
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- 欧州
- エネルギー一般・政策
エネルギー情報誌は2024年7月9日、スペイン政府がグリーン水素事業の支援対象を発表したと報じた。太陽光や風力発電の導入が進むスペインは、欧州の中でもグリーン水素製造に適しているとみられ、政府は2030年の水電解装置の容量を現在の400万kWから1,100万kWへと増加させる目標を掲げている。今回明らかになった支援対象は、7件の事業(水電解装置の合計容量65万2,000kW)で、総額7億9,400万ユーロを支給するものである。そのうち、石油ガス事業者Repsolが2件(水電解装置容量はそれぞれ10万kW)で支援総額の40%を、エネルギー大手Iberdrolaが1件(水電解装置容量:22万kW)で支援総額の30%を獲得したとされる。これらのプロジェクトは、電化の困難な産業分野において、消費地近傍での水素生産を通じて化石燃料から水素への代替を促進することを目指しており、事業期間を通して計60億ユーロが投資される予定である。7件のうち比較的規模の大きい5件のプロジェクトは、水素の生産と輸送、消費を統合する産業クラスター、いわゆる水素バレーに組み込まれており、政府は今後数週間以内に、新たな水素バレーに対する補助金を発表する予定である。
