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EU:2024年上半期の再エネによる電力供給が初めて50%を超過
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- 2024-07-01
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- 欧州
- 環境・再エネ
欧州電気事業者連盟(Eurelectric)は2024年7月1日、EU域内の2024年上半期の電力需給状況を発表し、初めて再エネ電源による供給が50%を上回ったと報告した。24%を占める原子力と合わせるとCO2排出のない電源で74%を供給したことになり、2023年の68%から大きく伸びた。これは、原子力の比率は変わらないが再エネによる電力供給が増加したことが原因である。Eurelectricは、他のセクターに先駆けて電力事業で脱炭素が進んでいることを称賛するが、一方で電力需要については課題を指摘する。2022年から2023年にかけて3.4%減少した需要は、2024年上半期でも2022年の水準に回復しておらず、これは穏やかな天候に加えて産業設備のEU域外への転出や経済回復速度が遅いことが要因としている。電力需要が減少傾向にあればクリーン電源への投資が進まないと、Eurelectricは懸念を示しており、新たに選出される欧州委員会には電化の促進を指標とする政策の導入を求めている。
