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ブラジル:地方裁判所がアングラ3号原子力発電所の工事再開を承認

2024-06-17
  • 中南米
  • 原子力

ブラジル連邦電力持株会社エレトロブラス傘下の原子力発電公社Eletronuclearは2024年6月17日、工事中のアングラ3号原子力発電所(PWR、1,405MW)について、リオデジャネイロ裁判所が事業の継続を承認したことを発表した。同発電所の建設は1984年に開始されたが、財政上の理由で2年後に中断、2006年からプロジェクトが再開されていた。しかし、連邦政府の工事契約などに関わる汚職疑惑によって2015年から再び工事が中断され、Eletronuclearが2022年に工事の再開を発表したものの、リオデジャネイロ州Angra dos Reis市政府が工事の停止を命じ、地方裁判所で係争となっていた。今回、同市長との協議が妥結し、地方裁判所から事業継続が容認されたことで、建設工事が再開することになった。運開に向けた同発電所の工事再開は、地元Angra dos Reis市の雇用や経済はもとより、ブラジル電力系統における安定供給においても、プラスの効果があると見られている。