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ドイツ・イタリア・オーストリア:水素パイプライン建設協力で合意

2024-05-31
  • 欧州
  • エネルギー一般・政策

エネルギー情報誌は2024年5月31日、イタリア・ドイツ・オーストリアの3カ国が「SoutH2 Corridor」と呼ぶ水素パイプラインの建設協力に関する共同声明(Joint Declaration of Intent)に合意したと報じた。SoutH2 Corridorは、総延長約3,300kmのパイプラインで、北アフリカからイタリア、オーストリアを経てドイツへと続き、各国の水素ハブに水素を供給することになる。3,300kmのうち70%以上は既存インフラを活用する計画で、2026年までに年間400万tの水素を輸送することが可能となる。この事業はEUから共通利益プロジェクト(PCI)と認定されており、迅速な許認可手続きやEUの資金援助を受けることになる。本事業は北アフリカから水素を供給することを目指し、ドイツはアルジェリアとグリーン水素供給の検討を行っている。3カ国は、CO2の排出削減が困難な産業部門の気候変動対策を進めるには水素利用の必要があるとして事業の必要性を強調した。