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英国:Vattenfall、洋上風力を用いたグリーン水素製造プロジェクトの中止を発表
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- 2024-03-14
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- 欧州
- 環境・再エネ
スウェーデン大手電力Vattenfallは2024年3月14日、英国スコットランド北東部のAberdeen湾で進めていた既設洋上風力(8.8MW)によるグリーン水素製造試験プロジェクトHydrogen Turbine 1(HT1)を中止すると発表した。2021年に環境調査を開始した同プロジェクトは、2018年に運開したAberdeen洋上風力の基礎部分に電解槽(2030年までに5GW)を併設し、製造したグリーン水素を海底パイプライン(12km)で陸上の貯蔵設備に輸送するプロジェクトで、2025年までに電解槽でグリーン水素製造を開始する予定であった。2022年には英国政府の「Net Zero Innovation Portfolio Low Carbon Hydrogen Supply 2」基金から930万ポンド(約1,764億円)の補助金を獲得していた。報道によると、同プロジェクトでは、洋上風力の間欠性にリアルタイムで応答し、低コストで安全にグリーン水素を製造できるか、商業規模で水素を製造できるかを検討していたが、効率的な資源の利用にならないと判断された模様。英国で洋上風力を用いた水素製造プロジェクトでは、2024年3月5日に英国大手電力SSEとノルウェー大手石油会社Equinorが英国中部East Riding of Yorkshireで世界最大のDogger Bank D洋上風力を用いたグリーン水素製造プロジェクトを中止し、洋上風力発電に特化することを発表したばかりである。
