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米国:民主党員、テキサスの地域間送電能力拡大を義務付ける法案を議会へ提出

2024-02-14
  • 北米
  • エネルギー一般・政策

民主党議員グレッグ・カサール氏(テキサス州)らは2024年2月14日、テキサス電力信頼度協議会(ERCOT)に他州との地域間送電能力拡大を求める法案「Connect the Grid Act」を連邦議会下院へ提出した。テキサス州は単体で独立した同期系統を持ち、隣接系統との地域間送電は最小限として自系統内で需給バランスを取っていた。しかし、2021年の冬季嵐襲来時に供給力不足や卸電力価格の急騰が起こり、地域間送電の重要性が見直された。本法案はテキサス州の地域間送電能力拡大による需給逼迫時の信頼性強化を目的としている。法案によると、ERCOTはSPPとの間に4.3~12.6GW、MISOとの間に2.5~16.2GW、米国西部同期系統との間に2.6~7.9GWの送電容量を確保する必要がある。容量確保手段としては、系統強化技術(GETs)採用が最優先とされ、続いて既存の地役権を活用した送電線建設などが挙げられている。しかし、本法案への署名はこれまで民主党員のみでしか行われておらず、下院を通過する見込みは低いとされる。テキサス州公益事業委員会(PUCT)も本法案が制定された場合にはテキサスの電力系統運用に連邦エネルギー規制委員会(FERC)の規制が入ることから反対している。