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米国:米国各地で冬季嵐による記録的な電力需要増、テネシー州で節電要請
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- 2024-01-16
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2024年1月16日付報道によると、冬季嵐による大雪と厳しい寒さによって米国各地で記録的な電力需要が発生している。北西部のオレゴン州では樹木などの影響により1月13日時点で20万軒以上の停電が発生している。また、テキサス電力信頼度協議会(ERCOT)は16日に冬季の過去最大ピーク需要(7万8,138MW)を記録したことを明らかにした。さらに、南東部のテネシー州を管轄するテネシー渓谷開発公社(TVA)は需給ひっ迫から17日午前6時~午前10時(現地時間)の消費電力を削減するよう需要家に呼びかけた。TVAは午前9時頃に過去最大の冬季ピーク需要(3万3,425MW、2022年12月冬季嵐Elliott時)を約7~8%上回ると予測しており、結果として17日に年間を通して過去最大ピークとなる3万4,526MWを記録した。TVA は冬季嵐Elliott襲来時に輪番停電が発生し多額の損失を計上したが、その後は供給信頼度の向上に向けて電力設備凍結を防ぐ技術(ヒートトレースなど)に1億2,000万ドル以上を投資し、天然ガス火力発電所(150万kW)を新たに追加するなど対応してきた。しかし、同州では経験のないレベルの寒波の襲来により電力需要が高まる恐れがあり、停電を回避するためにも電力系統の負荷を軽減し、ピーク需要を下げる必要があると説明していた。
