海外電気事業短信

欧州:水素パイプラインへの投資無しではコストとCO2排出量が増加との試算

2023-11-29
  • 欧州
  • 環境・再エネ

オランダとスペインの大学は2023年11月29日、欧州の水素インフラの投資対象の最適な選択(電解槽、水素貯蔵、水素パイプライン、送電系統)に関して、コスト面とCO2排出量の観点から分析した学術研究結果を発表した。その結果、総コストはこれら4つすべてに投資した場合が最も低コストとなり、それに比べ水素貯蔵に投資しない場合が最もコストが高く約103億ユーロのコスト増加となった。またこれらすべてに投資した場合に比べて、水素パイプラインに投資しない場合は総コストが1.2%(約36億ユーロ)増加して需要家に数10億ユーロの追加負担をもたらすことになり、さらにCO2も約20%増加する結果となった。水素貯蔵とパイプラインへの投資により、28GWの送電系統への新規投資は必要なくなる。以上から、4つすべての投資バランスが大事であり、特に水素パイプラインへの投資が必要と同論文は結論づけている。