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中国:世界最大とされるPEM型電解槽を用いたグリーン水素プロジェクト発表

2023-07-03
  • 東アジア
  • 環境・再エネ

2023年7月3日付報道によると、中国で世界最大規模となる固体高分子(PEM)型水電解装置を用いたグリーン水素プロジェクトが発表された。本プロジェクトは330億元(約6,560億円)を投じ、内モンゴル自治区の豊鎮市付近で風力と太陽光発電設備(計300万kW)とPEM型電解槽を設置し、年間5万tのグリーン水素を製造する。プロジェクトを主導する豊鎮市や中国電力建設集団股份有限公司(PowerChina)は、PEM型では世界最大になると主張しているが、具体的な電解槽の容量は今のところ不明である。現行で実用化されている水電解装置にはアルカリ型とPEM型の2種類あり、安価なアルカリ型に対し、PEM型は高価であるものの、設備の専有面積が小さく、迅速な起動に優れ、再エネ発電の変動性に対応できる優位点がある。中国は、アルカリ型で欧米との製品比で75%安価とされる低価格を武器に、市場でのシェアを伸ばしている一方、PEM技術の開発は遅れているとされる。