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ポーランド:陸上風力の距離規制700mに緩和へ、投資意欲低下が懸念
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- 2023-03-09
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- 欧州
- 環境・再エネ
ポーランド気候環境省は2023年3月9日、陸上風力発電所の設置に関する法律について立法手続きが終了し、最低距離を700mとする距離規制の緩和が決定したと発表した。ポーランドでは2016年より風力発電所投資法に基づき、近隣の建物からタービン高の10倍の距離(約1,500m)をとることを定めた規制(通称10H法)が施行されている。欧州委員会は、これが陸上風力の開発を著しく抑制していると指摘し、EUの復興基金の支出条件の一つとして同規則の緩和を求めている。ポーランド政府は2022年7月、最低距離を500mとする法案を策定したが、下院は2023年2月8日にこれを700mに引き上げた法案を可決した。上院は2月22日、最低距離を500mに戻した法案を可決したものの、再度下院にて否決され、最低距離は700mと定められた。なお、同法案は大統領の署名をもって正式に成立する。ポーランド風力エネルギー協会は、最低距離が700mとなることで陸上風力への投資が500mの場合に比べて60~70%減となり、投資意欲の低下をもたらすと懸念していることが報じられている。
