海外電気事業短信

ドイツ:グリーン水素市場立ち上げを支援する「H2Global」プロジェクトが始動

2022-12-08
  • 欧州
  • エネルギー一般・政策

連邦経済・気候保護省(BMWK)は2022年12月8日、グリーン水素の欧州域外での製造と欧州への輸入を推進する「H2Global」プロジェクトの開始を発表した。グリーン水素製造者と買い手の取引を仲介する特別目的会社HINT.CO(The Hydrogen Intermediary Network Company、本社ライプツィヒ)を通じて、入札によりグリーン水素派生物のアンモニアを調達する。グリーンメタノール、持続可能な航空燃料(e-SAF)を対象とした入札も近日中に実施予定である。上記入札はいずれも、EU・欧州自由貿易連合(EFTA)非加盟国で製造されたグリーン水素派生物のみを対象としている。本制度は、グリーン水素の供給側が10年間の長期供給価格、需要側が1~2年程度の短期購入価格を入札し、供給価格の最安値と購入価格の最高値の入札者の間で取引が成立するダブルオークション方式である。欧州への供給は早ければ2024年末に開始する見通し。グリーン水素の製造価格は市場が成熟していない現段階では比較的高額であることから、HINT.COが調達のために支払った費用と再販で得た利益の差額は連邦政府が補填する。連邦政府は既にHINT.COの親会社である「H2Global」財団に9億ユーロを拠出しているが、2023年予算でも2036年まで補填に必要となる35億ユーロを確保する。