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EU:欧州委員会、エネルギー価格高騰対策の新たな規則案を発表

2022-10-18
  • 欧州
  • エネルギー一般・政策

欧州委員会は2022年10月18日、エネルギー価格高騰に対処するための緊急措置を盛り込んだEU規則案を発表した。同規則案には以下のような項目が含まれる。(1)天然ガスの共同購入: 2023年春までに共同購入を開始すべく暫定的な仕組みを設置する。(2)液化天然ガス(LNG)に関する新価格指標の開発:欧州の天然ガス価格指標であるオランダTTFはパイプラインにより輸入されるガスの価格を基準にしているが、船舶輸送により輸入されるLNGの価格を反映するため、2023年3月31日までに補完的なLNG価格指標を開発しかつその運用を開始することを、欧州エネルギー規制者協力機関(ACER)に求める。(3)ガス価格の過度な上昇を防ぐ目的で、TTFスポット市場の天然ガス取引において変動型価格上限を一時的に設定するなどの市場修正メカニズムを導入する。(4)二国間協定を締結していない加盟国間で、緊急事態が発生した場合、自動的に連帯メカニズムが発動されるようにする。またEUレベルまたは複数の加盟国が関係する地域レベルで緊急事態が発生した場合に、EU理事会がガス供給能力の割当を決定できる新メカニズムも導入する。この規則案は2022年10月20~21日のEU加盟国首脳会議で討議され、さらに同月25日のEUエネルギー相理事会で検討される。