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欧州:欧州・アジア間の国際連系線が着工

2022-10-14
  • 欧州
  • 送配電

欧州委員会は2022年10月14日、イスラエル~キプロス~ギリシャを連系する国際連系線(EUROASIA Interconnector)の建設開始について公表した。この連系線プロジェクトはEUのPCIプロジェクト(共通利益プロジェクト)で、イスラエル~キプロス~クレタ島(ギリシャ)を1,200kmの海底ケーブルで連系するもので、現在欧州系統から独立しているキプロスの電力系統を欧州系統に連系して、キプロスならびにクレタ島のエネルギー供給の安定性を向上させるものである。現時点において世界で最も深い深度に、かつ長距離に敷設され、多端子高電圧直流送電(Multi-terminal 500kV DC)が適用される大容量送電システム(送電容量2GW)となる計画である。第一期工事では、クレタ島とキプロス間(898km)が施工される計画であり、総工事費は15億7,000万ユーロで、EUのネットワーク・インフラ開発支援基金(CEF:Connecting Europe Facility)から6億5,700万ユーロ、復興・回復基金(RRF:Recovery and Resilience Facility)から1億ユーロの補助金を受けている。また、第二期工事では、キプロスとイスラエル間(310km)が施工される計画であり、2026年末の完成を見込んでいる。