- 2022-06-27
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- 欧州
- エネルギー一般・政策
エネルギー情報誌は2022年6月27日、EU理事会で天然ガスの貯蔵量を義務化することで加盟国が合意したと報じた。ロシア産の天然ガス供給への依存削減のため、2022年3月に欧州委員会が提案しその後欧州議会などと交渉してきたが、加盟国の合意が得られたため、今後、官報で公告され直ちに実施される。合意内容は、2022年11月1日時点で設備容量の少なとも80%のガスを貯蔵し、EU全体では85%を確保することを目指すもので、2023年11月1日時点の義務化量は90%に引き上げられる。ガス貯蔵の設備容量や各国の事情は大きく異なることから、義務を達成する方策としてLNGあるいは代替燃料の貯蔵量を含めることができる。また国内のガス消費量に対して貯蔵容量が大きい場合には、過去5年間の年間消費量の35%を上限に義務量とすることになり、ガス貯蔵設備を持たない国は年間消費量の15%を他国の設備に貯蔵することが求められる。また、これらの設備を運用するすべての事業者は貯蔵量に関する証明書を提出する必要があり、貯蔵量義務化は2025年12月31日で終了予定であるが、証明書の提出は2026年以降も継続する。
