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オランダ:政府、2022年中にロシアからの化石燃料輸入停止を表明
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- 2022-04-22
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- 欧州
- エネルギー一般・政策
オランダ政府は2022年4月22日、2022年中にロシアからの化石燃料輸入停止を目指すと発表した。石炭については、EUの対ロシア第5次経済制裁の一環として2022年8月11日までの輸入停止が決定済みである。石油に関しては、他のEU加盟国と協調して数週間以内に禁輸方針で合意できるよう努力するとしている。ロシア産天然ガスがオランダの全輸入量に占める割合は約10~15%(約60億m3)である。政府は、省エネや他国からのLNG輸入量増加、ガス備蓄体制強化により脱ロシア産ガスを目指すとともに、他のEU加盟国へ同調を求めている。国内の具体策に関しては、ロッテルダム港のLNGターミナル拡張と北部エームスハーヴェン港での浮体式LNGターミナル建設により、2022年末までに追加で約80 m3のLNG輸入が可能となる。また、2025年までに国内天然ガス消費量は約90億m3削減可能と見込まれている(2021年国内消費量は400億m3)。ガス備蓄については、現在高騰しているガス価格と次の冬期ガス価格の差額を政府が補填することで民間企業の備蓄を促す方針であり、これに要する費用は6億2,300万ユーロ(約8兆5,351億円)と見積もられている。
