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欧州:データセンターの電力需要が2030年までに倍増の可能性

2025-07-30
  • 欧州
  • 電気事業一般・経営

エネルギー情報誌は2025年7月30日、欧州のデータセンター(DC)の電力需要が2030年にかけて倍増する可能性があると報じた。スタンダード&プアーズが試算したもので、2024年末の1,870万kWが2030年に3,600万kWまで増加する結果となった。対象はEU27カ国に加えてアイスランド、リヒテンシュタイン、スイス、ノルウェー、英国である。EUはICT大手企業の事業活動を警戒する政策をとってきたが、AI分野で世界のリーダーとなることを目標に政策転換を図り、AIやスーパーコンピューターに2兆ユーロを投資する方針である。フランクフルトやダブリン、アムステルダムはAIハブとして期待されているが、これらの都市では電力系統の強化無しでは電力供給が困難となりつつあり、その他の都市でAIへの投資が進む可能性がある。DCの電力需要増加により温室効果ガス排出量が増えることは国連も懸念を表明している。