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ドイツ:卸売電力価格ゾーンの分割提案、独電力業界と産業界が反対を表明
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- 2025-04-28
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- 欧州
- エネルギー一般・政策
欧州送電系統運用者ネットワーク(ENTSO-E)は、2025年4月28日に公表した報告書にて、ドイツ・ルクセンブルクで単一となっている卸売電力価格ゾーンを5分割する案を提示した。同報告書によると、分割により2025年に節約できる費用は2億5,100万~3億3,900万ユーロになるとし、系統混雑緩和や再給電コスト削減を利点に挙げた。他にも北欧やオランダ、フランスなどの分割もシミュレーションされたが、マイナスもしくはわずかなプラスであった。同提案に対し、ドイツ連邦エネルギー水道事業連合会(BDEW)やドイツ自動車工業会(VDA)は「製造企業が多い南部で電力価格が上昇し産業競争力の低下を招く。逆に北部では電力価格が下がり、再エネの収益が減ることとなる」と反対を表明。また、新政権も連立協定の中で分割に反対している。地元誌によると、6カ月以内にEU加盟国が全会一致で決定できない場合は、欧州委員会が判断することとなる。
