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欧州:2024年夏のバルカン諸国における広域停電、最終報告書が公表
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- 2025-02-25
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- 欧州
- 送配電
欧州送電系統運用者ネットワーク(ENTSO-E)は2025年2月25日、前年6月にバルカン半島地域4カ国(アルバニア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア)で発生した停電について、最終報告書を公表した。それによると、2024年11月に公表された中間報告以降の追加調査で、(1)広域停電の引き金となった送電線への樹木接触2件について、いずれも樹木剪定の必要性が指摘されていたが、緊急性なしと判断され対応が遅れたこと、(2)最初の樹木接触が発生した時点で、更なる故障が系統全体の安定性や供給能力を脅かす状態にあったが、各送電系統運用者(TSO)が保有する個々の監視制御設備(SCADA)の範囲内ではそれを観測できなかったことなどが明らかになった。ENTSO-Eは今後の対策として、(1)送電線付近の植生管理に係る運用基準見直し、(2)隣接する送電系統からの影響把握のため、SCADAによる監視範囲の拡大などを提案した。
