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EU・スイス:二国間協定パッケージに向けた交渉完了、EU市場統合へ
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- 2024-12-20
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- 欧州
- エネルギー一般・政策
スイスのヴィオラ・アムヘルト大統領と欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長は2024年12月20日の共同記者会見で、9カ月間に及ぶ再交渉を経てEU・スイスの二国間協定パッケージの締結に向けた交渉の完了を正式に宣言した。電力部門では、スイスが電力自由化を実施する代わりに、EU域内市場に統合されることで合意した。具体的には、EU加盟国と同様に電力取引、系統安定性、供給安全性、リスク管理に関するEUのプラットフォームなどに参加可能となる。ただし電力自由化は、一定消費量以下の世帯や企業に対し、規制料金による基本供給(標準契約)と自由契約の選択制とする方針。スイスは2009年に年間消費電力量10万kWh以上の大口需要家向け小売自由化を実施したが、全面自由化には至っていない。また、スイスの再エネ支援もEU国家補助規則の対象となる。
