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オランダ:Shell、気候変動訴訟の第1審判決が覆り勝訴

2024-11-12
  • 欧州
  • 環境・再エネ

オランダのハーグ控訴裁判所は2024年11月12日、英国の石油大手Shellに対し気候変動対策の強化を命じた第1審の判決を取り消した。オランダの環境団体Miielieudefensieなどは2021年に、Shellの気候目標が十分ではないとして提訴し、第1審では原告の主張が認められ、ハーグ地裁はShellに対し、2030年までにCO2排出量を2019年比で45%削減するよう命じた。国家や州政府ではなく企業に対して具体的な削減目標を課したという点で、注目すべき判決であった。今回の控訴審では、同社には国際的な気候保護を提唱する義務があると宣言した一方で、競合他社に事業が引き継がれる可能性(Shellが扱う石油や天然ガスの生産量を減らしても、他社による石炭生産の増加につながるリスク)があるため、個別企業に特定の排出削減義務を課すことはできないとした。